蛇の口より光りを奪え

ひなたざかの父です。あいかわらず雪は降りませんが、真冬らしい寒さになりました。

冬空の果樹園。土のしめり気。風に背を向けて、ほうろうのカップ。粉っぽいコーヒー。湯気は流れてすぐ消えた。

そんな中でカロッサの従軍日記を読んでいました。ふるい文庫本の粗い紙。活版の文字。硬質な文章が愈々身に沁みます。

十一月十七日。未明銃撃があったが、ほどなく熄んだ。陽が出ると空が晴れた。透明な雲の薄い膜のうしろには、胚種のような形をした黄金色の、虧け行く月しろが懸かっていた。担架卒が来着して、漸次全負傷兵が運ばれて行った。ピルクルは居残らねばならぬ。脈がほとんどなく、屍体になってオイトーズヘ行くことだろう。弟が一時間の暇を貰ってピルクルを見舞ったが、もう話もできない状態になっていたので、その一時間を利用してまだ息のある兄のために墓穴を掘り、十字架を削り、その上に青鉛筆で丹念に戦死した兄の名前を書き誌した。


(カロッサ『ルーマニヤ戦記』高橋義孝訳 新潮文庫 1956)

あたたかい冬。

ひなたざか父です。

引きつづきりんごの剪定。

朝晩の冷え込みにくらべて、日中は10℃をこえるような日々です。

仕事は楽なのだけれど、やはり異常な気候と言わなければなりません。

おととしは、高温のせいでりんごの開花が早まり、霜にあたってたいへんな被害がでてしまいました。少しばかり、そのときの嫌な記憶も過りつつ…。

しずかな今夜のお供は、サイモン・フィッシャー・ターナーのアルバムで。

玄米あげもち。

ひなたざか父です。

もち米を玄米にして、1週間ほど浸水し、臼で搗いて切り餅にしたものを素揚げにします。大根おろしをのせたり、いそべ餅にしたりします。

我が家の冬の味覚です。

サタンタンゴ

ひなたざか父です。

お正月。
家でタル・ベーラ監督の映画「サタンタンゴ」を観ました。約7時間20分の長編。

あらゆる一瞬に訴求力あふれたショット。過剰さを覚えるまでの長回し。貧困と愚かさに塗れた人物造形。神話を思わせる物語構造。そしてそればかりではない、僕には言い尽くせない魔法のような魅力。忘れえない映像体験になりました。

−「体内にも雨が降るんだ」
−「俺はもうずぶ濡れだ」
−「もう一杯くれ」


(サタンタンゴ)

あけましておめでとうございます。

新年のお慶びを申し上げます。ひなたざかの父です。

仕事始め、というほどあらたまったものではありませんが、りんご畑の剪定をはじめました。
この冬は、いまのところ雪もすくなくて、穏やかな陽射しのなか、まずはのんびりと働いています。

休憩のときには、お茶のお供に読書などしながら。
新年はベイルートでのパレスチナ人虐殺を扱った、ジャン・ジュネのルポルタージュから。

2023年もどうぞよろしく。

彼岸花

毎年のことながら、彼岸花が咲きはじめるとすごいなぁ、と思います。わたしが忘れていても、ちゃんとお彼岸のすこし前に一斉に咲きはじめて、季節の移り目をおしえてくれます。

今日はいいお天気、中生種の葉摘もほとんど終わったので、りんご畑の草刈りをしてます。

草刈りをしながらりんごをみると、特にふじが霜の被害が大きいです。一番人気があって、出荷量の多い品種なだけに残念。

夫さんは明日家族で稲刈り(はぜかけ)をするために、今日から刈りはじめています。前回ブログを更新したときはやる気が出ずにいましたが、そろそろそうも言ってられず。忙しい季節がきました。

今年はりんごはダメなのにだったのに梨が豊作で、最近は梨と枝豆、ぶどうをたくさん食べてます。信州は、もう秋です。

雲のなか

早朝、すごい雨。子どもたちが起き出してくる頃には、小雨になっていました。外をみると、霧で真っ白。景色が薄らぼんやりしていて。

チビさんを保育園に送っていくのに、山をくだって、降りてきた山のほうを見上げると、山の上は雲のなかでした。

夏休みボケがまだなおらず、気持ちがぐずぐずした日が続いてます。天気もぐずぐずして。

そうこうしているうちに、忙しい時期を迎えそうです。忙しくなるまで、もうあと少し、私はぐずぐずしていそうです。

ダメだなぁ、と思いつつ。

りんごの実がないりんごの木

なんとも悲しい畑です。

春に早く咲き過ぎてしまったりんごの花が、霜でやられ、受粉できず…花は咲いたのに、実にならなかったのです。

被害は想像以上で、例年だったら、たくさんりんごの実がをつけて、りんごの木が重そうな時期なのに、今年のりんごの木は、葉ばかりで。

ほんの少しだけ実ったりんごも、品質が悪く、出荷できそうなものは限られています。

自然あいてのこと、仕方ない、仕方ないんだけど、悲しいです。

りんごの実はなくても、定期的に草刈りや消毒など、畑の管理は続けなければいけないし。

なにより、毎年のお客さんたちに送るりんごのお便りを送付する時期が近づいているのに、「美味しいりんごがありますよ!」って言えないのが、本当に残念です。

長野県全体で、かなりりんごなどの果樹の霜害があるようです。

久しぶりの赤ちゃん!

おはようございます。ひなたざかの母です。

なんと、我が家に5番目の赤ちゃんがやってきました〜(^o^)とはいっても、今度の赤ちゃんはわたしのおなかから出てきたわけではありません。

昨年1年かけて、里親の研修や実習をしてきて「養育里親」に認定されました。そして、10日前に初めての里子ちゃんが来たのです。

今回は、実親さんがどうしても赤ちゃんのお世話をできない1ヶ月の間だけ赤ちゃんをお預かりする、一時委託です。短い間ですが、赤ちゃんとの生活を楽しみたいと思います。

5ヶ月の赤ちゃん、子どもたちも喜んでお世話をしてくれて、特に長女はママのよう。母性が目覚めた?? 泣いてる赤ちゃんに「わかるよ、そうだよね、泣きたいよね」と声をかけているのを聞いたときには、本当に驚きました。私が長女を出産したときには、赤ちゃんが訳も分からず泣くと「わたしも泣きたいよー!」って感じだったのに…

完ぺきに負けた!と思いました(^_^;) 

赤ちゃんのいる生活はとても素敵です。子どもたちと一緒に育児ができて嬉しいな。あ、夫ももちろん協力的で助かってまーす。