ブータン 山の教室

こんにちは、ひなたざかの母です。

不登校気味だった長女が、学校にいき始めて、半年ほどになります。時々はおやすみをしつつも、体の不調もほとんどなくなりました。

昨日はそんな長女と、上田の子どもシネマクラブの映画にいってきました。上映されたのは、「ブータン 山の教室」。世界の中でもっとも僻地にある学校。ブータンの首都ティンプーから8日間かかる村、ルナナの人々と自然と、暮らしが描かれています。8日間のうち、バスはまる1日、あとは標高4800mの村までひたすら徒歩。

自然が本当に美しい。歌も美しい。

こどもの目が美しい。

わたしがこの映画を見ながら感じたのは、自然に敬意をはらい、自然とともに生きている人たちの暮らしを、私たちが知らず知らずのうちに奪っているということです。山の雪がどんどん少なくなってきていると村人がいうと、先生が「それは地球温暖化だ」といいます。もちろん村人は、そんな言葉は知りません。

冬の獅子が眠る山を、大切に守ってきた彼らがなにも知らないでいる間に、なにかを知っているはずの私たちが奪ってしまう…

最後にチベットに長く滞在をしていたお二人の対談があり、チベットと仏教のつながりのことや、現地の人々の暮らしのことなどお話いただきました。とても興味深く、もっと知りたくなりました。

野草の天ぷら

野草の天ぷらというと聞こえがいいけれど、今日の夕食は、その辺でとってきた草の天ぷら。

夫があげてくれました。ありがとう。

天ぷらというだけで、ごちそう

お山のお花見

標高800mの我が家の近くにある、大きな八重桜がうちの毎年のお花見スポットです。

ようやく桜が咲いたので、今日はお花見。午前中はお仕事をお休みにして、お花見弁当をつくったり、自転車のりを楽しんだりしました。

家の周りは急坂ばかりなので、自転車に乗るのも、自転車を車で運んで、ちょっとしたイベントなのです。

家の裏の桜の木の下で

やっぱり外でのご飯は気持ちいいし、楽しい!

母の日ということで、夕食は子どもたちがカレーをつくってくれました。おいしかったー

小さな小さな実

おはようございます。今日も草刈りと摘果作業。

りんごは4月半ばの霜で、収量が少なくなりそう。暖かくて例年より早くに咲いた花が、霜にやられてしまったのです。でも花もようやく散って、小さな実になってきたので、残っているものを大事に育てていきたいと思います。

可愛いお花から
小さな実になってきました

まだまだ小さな実。これがりんごになるなんてねぇ。子どもの成長も早いけど、りんごの成長はもっと早くて、あっという間に大きくなってしまいます。

美味しいりんごが食べられるのが、楽しみ!

山菜の季節も終わりに近づき

こんにちは。ひなたざかの母です。

このところ我が家は山菜づくしでした。朝ごはんは、わらびのあえもの、こごみの胡麻和え、うどのきんぴら、ふきの煮もの。

先日の夕ごはんは、オットがうどんを打ち、山菜の天ぷらを揚げてくれました。今年はたくさん天ぷら食べました。タラの芽にコシアブラ、こごみの天ぷらも美味しくて。

そして、これらの山菜は山が恵んでくれたもの!!なんと無料。とり放題。

素晴らしい。

今日も末っ子のちよと一緒に5分ほどわらび採りをして、こんなに採れました。

ありがたや、ありがたやー、といって食べておりますが、やはり山菜は大人の味なのですね。こどもは山菜採りは好きでも、食べるのはイマイチみたい。残念。

いつか子どもたちも一緒に、山菜の天ぷらで一杯やりたいもんです。

GWの炭ふるい

おはようございます。

今日は、先月りんごの炭焼きをして出来た炭を、子どもたちがふるってくれています。できた炭はこたつで使います。結構ハードな作業。

炭焼きは早朝にやりますが、このところは子どもたちのお楽しみ作業で、炭焼きの隣で子ども用の火をおこして、ウィンナーやマシュマロを焼いて楽しんでいます。

炭をふるって、来年の冬も暖かいこたつにあたれるように。子どもたち、がんばれ〜!

朝のりんご畑

おはようございます。スマホになって5日目、畑からブログ更新。わたしにとっては、なかなか画期的なことです。

りんごの花が咲き始めて、摘花作業がはじまりました。今朝はわらび採りも。

朝の畑は、うんと気持ちがいいです。

ミントの香りの田んぼで

こんばんは。

昨日、刈り残した稲を刈ったり、落ち穂を拾ったり束ねたりはぜかけをしたりと1日田んぼで過ごして、ようやく今年の稲刈りが終わりました。

機械で刈った稲をはぜにかける作業が終わると、刈り残した稲を刈ったり、落ち穂(落ちている稲)を拾ったり、地味な作業が待っています。地味なのですが、拾ってみると、けっこうたくさんの束になるのであなどれません。

毎年「夫が頑張った田んぼだものなぁ」と思いながらの作業。

それで、今年も畔の近くの刈り残しの稲を刈っていると、なんだかいい香りが…これは、ミント!と思って探してみると、ありました。たくさんのミント。

一昨年は田んぼでせりがたくさん生えて、草取りの間中せりのいい匂いがしていました。そして今年はミント。

一人ぼっちのさみしい作業中、なんだか嬉しくなる出来事でした。

稲のお花束のはぜかけ

 暑くて暑くて暑かった夏が終わり、ようやく涼しくなってきました。朝晩はちょっと寒いくらいで、子どもたちがちょっと鼻をたらし始めて。

 今年も収穫の秋がやってきました。朝晩が冷え込むと、昼夜の温度差で、一気にりんごが色づき始めます。赤くなってきたりんごを見ると、とても嬉しいです。

 この何日か、子どもたちと稲刈りをしていました。コロナ禍で、毎年たよりにしている東京からの助っ人がなく、これはどうなることかと心配な中での稲刈り。夫が刈り倒しておいた稲を、わたしと子どもたちで運んで、はぜかけをします。張り切り屋の子どもたちは、パワー全開!持続力がないのが難点ですが、ありあまる元気、途中りんごや梨を食べたり、いろんな生き物を探したりしながら、頑張ってくれました。

 特に長女の小花は、週1~2回しか学校にいっていないので、せっせとお小遣い稼ぎに励んでいます。平日はほかの子たちは、学校や自然保育の園にいっているので、小花とふたりで作業することもあります。娘と一緒の作業はけっこう楽しくて、学校にいかなくなってから、こうしてふたりの時間が持てるようになったのは意外と嬉しいことです。

 無農薬の我が家の田んぼは、毎年、稲だけでなくいろいろな草が一緒に束になっているのですが、今年はとくに色とりどりの花束でした。ぱっと見ただけでは、稲束とはわからないような田んぼもありました(笑)。

 もちろん田んぼは稲だけが植わっているものなのだけれど、わたしはこんな稲束もすてきだなぁ、と思ったりします。畔も、きれいに刈られた畔もきれいなのですが、色とりどりの野の花が咲いている畔も好きです。まぁ、脱穀になると、お米の量がちょびっとだけで、がっかりするのでしょうが。

 6月ごろ、週末に何度か子どもたちと、田んぼの草取りにみんなで田車をごろごろ押したのをなつかしく思い出しながら。泥に足をとられながら、子どもたちも「よいしょ、よいしょ」と頑張ってくれたのですが、我が家の稲はすっかり草に負けてしまいました!

 まだもう少し稲刈りは続きます。はぜかけをして天日に干して、2週間ほどで脱穀になります。今年も新米を食べるのが楽しみです。

田んぼのあぜ道を自転車ではしって

 ようやく秋がやってきそうな気配があります。だいぶ前から夜になると秋の虫の声がきこえていたものの、日中は暑い日が続いていました。

 長い梅雨があけて、やっとお日さまに会えた!と喜んだのも束の間、連日の猛暑で、バテバテの夏でした。若いときは暑くても活動ができたのに、今年の夏は特にだめで、すこし外で作業しただけでふらふらするので、困ってしまいました。

 このところは、午前中はなんとか作業を休み休みやって、午後はおやすみしていました。それが昨日は、子どもたちとお昼寝してから、午後は外で遊べるほどになって。お友だちと一緒に、田んぼのあぜ道を自転車乗りしにいきました。

 我が家のある集落は坂道ばかりなので、自転車に乗れる場所がすくなくて、自転車のりはちょっとしたお楽しみです。田んぼは稲刈りを始めた家もちらほらあって、黄金色に実った稲と、はぜかけされた稲と。だんだんになった田んぼ、あぜ道にはコスモスも咲いて、本当にきれいだなぁ、うれしいなぁ、と思いながら、子どもたちの後ろをついて歩きました。

 あぜ道を散歩しながら、ふとこの頃出合った本のことを思い出しました。ハーバルノートの荻尾エリ子さんの「八ヶ岳の食卓」。長野の茅野で暮らす萩尾さんの、日常の生活、その中の気づき、それからおいしそうで試したくなるレシピが、やさしい言葉でつづられています。

 気持ちが暗くなるニュースの多い中で、文章からあふれてくる萩尾さんのやさしさがううれしくて。会って少しお話しただけで「なんていい人なんだろう」と思う人がいますが(心のなかで勝手に「菩薩さま」とよんでいます)、ページをめくってちょっと読んだだけでそんな気持ちになる本で、いまの私にやさしく語りかけてくれました。

 暑さでバテて、なにもできない自分にいらいらする日も多かったのです。そんな中でこの本を、こんな風に日常を愛して、気持ちよく暮らせたら素敵だなぁ、と思いながら読んでいたのですが、田んぼで自転車をのる子どもたちの後姿を見送りながら、景色と子どもたちが本当に美しくて…とてもいい日になりました。